2017年2月12日日曜日

フレットバリ。





皆様こんにちは。
寒い日が続きますね。風邪などひかない様にお互い気を付けましょう!

と、、そんな寒い乾燥シーズンは、楽器も調子を崩している事があります。

今回は、その中でもここ数日ご相談が増えている「フレットバリ」について
お話をさせて頂こうと思います。

まず、「フレットバリ」とは何なのか・・・。

「フレットバリ」という呼び名は特に正式名称という事でも無いのですが、
おそらく多くの楽器専門店であれば通じる言い方だと思います。

言葉の通りなんですが、「フレットのバリが出てしまった」という意味です。

更に詳しくご説明させて頂きますと、、、

フレットは木材である指板に直接打ち込んであります。
フレットは金属、指板は木材、という異素材が組み合わさっている訳です。

そこへ、ここ最近の様な乾燥状態が続くと、

木材からは水分が失われ続け、縮みが生じます。
しかし、フレット自体は金属ですから、乾燥による変化はありません。
すると、、
指板に対し、フレットの両脇が少し飛び出た状態になります。

ネックを握り、左手をスライドするとフレットが引っ掛かる感じがしたり、
左側が正常なフレット。
右が指板材が乾燥による縮みを起こし、
フレットが飛び出した状態。
場合によっては、飛び出たフレットで怪我をする事すらあります。




ネックサイドにバインディングが施してあるギターは、
違和感を感じ取りずらく、「フレットバリ」に気が付かず、
フレットがバインディングを押す状態のまま使用してしまうので、
気が付いた時には、指板からバインディングが剥がれたり、
バインディング自体が割れてしまったりする事が多いです。

フレットに押され、バインディングが割れている
典型的な例です。

と、いう訳で、、皆さん、指板のお手入れついでに、チェックしてみて下さい。

もし、「フレットバリ」を発見してしまった場合は放置せずに、
しっかり治しておきましょう。
一度きちんと直しておけば、そこまで酷いバリは出なくなります。
(木材も永遠に縮み続ける訳ではないので・・・。)

そこで、オススメですが、
「フレットバリ」を取る作業をする際に、フレットのエッジを丸めてあげる
加工をするととても具合が良いです。

当店ではフレット交換時は必ずこの加工を行います。
非常に評判も良く、1本やった方は2本目3本目と所有しているギターを
全てお願いされるという事も珍しくありません。

写真でご覧頂きましょう。まずは通常の仕上げから。

フレットのエッジを一気に削っているので、
斜めにスパッとした断面になっています。
これでは、角が尖っているので、
ほんの少しバリが出ただけでも気になりますし、
怪我すらする恐れがあります。
続いて、当店でオススメのフレット処理をご覧ください。



しっかり丸めてありますよね。
これは一気に加工は出来ないので、
1本1本地道に手作業で加工しています。

いかがですか?
これなら安心して使えますよね。

フレットは、
摩耗による「減り」
木材の収縮による「浮き」「抜け」
乾燥による「バリ」

など、様々なトラブルがありますので、
是非ご相談ください。

フレット周りが良くなると、かなり弾きやすくなり、
本来のサウンドも引き出されます。







~お問い合わせ~
MACS大野楽器・南越谷店
埼玉県越谷市南越谷1-16-10
048-986-8686